おはこんばんちわ電気チューンズです。
私はホラー映画が好きでよく観るのですが、このホラー映画というのも定番のお約束のジャンルのようで意外と進化していたりする訳です。進化というより飽きられないように工夫していると言った方がいいかもしれませんが。
ホラー映画というものは観客をビックリさせたり怖がらせたりするのが使命なので、次々と工夫していかないとすぐ廃れてしまう訳なのです。制作者としては色々知恵を絞って頑張り、常に観客の予想の裏をかいたり、裏切ったりして新しいホラー映画を作っていかないといけない訳です。
今回はそんなオススメの新感覚面白ホラー映画をご紹介しましよう。
まずはこちら
マリグナント 凶暴な悪夢
ソリッドシチュエーションホラー※というジャンルを作り上げた「ソウ」の監督、ジェームズ・ワンの最新作です。昨年の2021年に公開されていましたが、上映館も少なかったのもあって見逃しており、配信されてから観ました。
※限定空間で行われる恐怖を描いたホラー映画のジャンル。大体がその空間からの脱出を目的とする。
このジェームズ・ワン監督はなかなかの振れ幅を持った監督で、ホラー映画では心霊系悪魔系の「死霊館」「死霊館エンフィールド事件」「インシディアス」などから、アクション系の「ワイルドスピード スカイミッション」まで、さらにアメコミ系では「アクアマン」まで撮っちゃうノリノリの才人です。この振れ幅はサム・ライミばりです。
さて、このマリグナント。はじまりはモンスター映画的に始まるのですが、序盤は主人公の女性(アナベル・ウォーリス)が猟奇殺人鬼に襲われるような展開になっていき、そうかと思いきやとんでもない方向に話が進んで全くどこへ話が転がっていくのか予想出来なくなっていきます。
ホラー映画的には怖さより、謎が謎を呼ぶ展開でサスペンス・スリラー度が増していきます。が、後半はもはや別映画のような超絶展開になっていき、ネタバレになるから書きませんが、クライマックスバトルは「これなんの映画でしたっけ?」ってなるくらいのぶっ飛びぶりです。
正直メッチャ面白いです。
まあ、殺人鬼の謎があまりにとんでもないものなので、それに乗れない人は「バカが作ったバカ映画」と思うかもしれませんけどね。しかしここはこれまでの常識にとらわれず脳を解放して観てもらいたいですね。
とりあえず軽く紹介しといてなんですが、まずは何も知識を入れずにみてもらいたいです。何もかけずにお召し上がりください。
ちなみに主人公の子供時代役で、「ゴーストバスターズ アフターライフ」のマッケンナ・グレイスちゃんが出ています。
鑑賞後は、ホラー映画を見た後なのになんだかスッキリとした気分になれる変な映画です。
ちなみにR18なのでグロはそこそこ多めなのです。苦手な人はご注意ください。
しかしジェームズ・ワンって人は「ソウ」作って「死霊館」作って次にこのマリグナントだから凄いですね。
ちなみに「ソウ」をワンと一緒に作ったリー・ワネルという人は、「透明人間」や「アップグレード」という映画でこちらも新感覚ホラーやジャンル分けしづらい面白い映画を撮っています。
透明人間(2020年公開)
特に「透明人間」は面白いです。所謂透明人間の話ですが、何も無いところを写して怖がらせると言うとんでもなく省エネな演出をしております。こちらもオススメ。クラッシックなホラーを現代版に上手くアレンジしています。
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ハッピー・デス・デイ
2017年公開のホラーコメディです。監督はクリストファー・ランドン。
この映画の面白いところは猟奇殺人鬼が襲ってくるスラッシャーホラーとループものを融合させたら傑作が出来ちゃったと言うところ。
もちろん各所に伏線が効いていたり、先の読めない展開でグイグイ引っ張っていくのですが、主人公を清々しいほどのビッチにするところがこの映画の決め手となっております。頭の軽いビッチがループするだけでも面白いのにスラッシャー要素が加わる訳で、この足し算が上手くいっていることによってビビって笑って最後にはなるほどと感心するというとても面白い映画になっております。
最終的にも主役のビッチがそんなに成長していないのもいいです。
ジェシカ・ローテさん↑
更にこの映画には続編もあり、その名も「ハッピー・デス・デー2U」(2019年公開)
このタイトルだけで勝ったようなもんですが、内容も面白いです。一作目よりホラー度は減り、SF色がかなり強まっております。SFコメディと言った方がいいかもしれません。ループ物コメディとしてとても面白いです。是非二作続けて観て欲しいですね。
一作目を観た人は、とりあえず序盤で「え?お前が主役?」ってみんな思うと思います。
更に更にこの監督。クリストファー・ランドン。この他にも「ザ・スイッチ」(2021年公開)と言うこれまたホラーコメディを作っています。
これも面白くて、女子高生と殺人鬼の心と身体が入れ替わってしまうという、転校生的なとんでもない映画です。殺人鬼のおっさんをヴィンス・ヴォーンが演じており、女子高生と入れ替わってしまうので、おっさんがキャーキャー喚き回ると言うなんとも微笑ましいくも可笑しい映画です。
しかし、人体破壊描写はなかなかアイデア満載で凝っており、グロ苦手な人はご注意ください。
その他にも前にこのブログでもご紹介したミッドサマーやヘレディタリー
なんかも一風変わったホラー映画と言えるでしょうね。ヘレディタリーは結構本気で怖いですけど。
ちなみにこれらの監督アリ・アスターは今度「JOKER」のホワキン・フェニックス主演で新作を撮るらしいです。
更にちょっと前の映画もありますが、その他の新感覚ホラー映画をざっと紹介しておきましょう。
強盗に入ったじーさん家が最強の元軍人の家だった!でもじーさんは盲目。はてさて生き残るのは強盗かじーさんか!そもそも誰に感情移入してハラハラすればいいのかホラー。でもメチャクチャハラハラする。
ドント・ブリーズ(2016年公開)
こちらは2も出ていますね。私は2は未見です。すみません。
ある日うちと瓜二つの家族が家に乗り込んできた!思わぬ方向へ恐怖は進む!「ゲットアウト」の監督ジョーダン・ピールが描く、やっぱりトンデモSFになっていくスリラー。
アス(2019年公開)
両親の結婚35周年を祝うために集まった10人の家族が、動物のマスクを被った謎の集団の襲撃に遭う。しかしそこに彼氏に連れてこられていたヒロインがサバイバル術と格闘術に長けており、テキパキと謎の集団を片付けていく。絶叫・爽快スリラー
サプライズ(2013年公開)
最後は前にも紹介しましたが、「それ」は徒歩で殺しにやって来る。どこまでも。
イットフォローズ(2016年公開)
まあそんな感じでホラー映画も色々と打ち出してきたり、ホラー映画に見せかけて実は違うジャンルでした映画も出てきたりで、やはり今後も目が離せないですね。
また面白い映画があったら紹介しようと思います。
でわでわ。
サスペリアのダリオ・アルジェントの影響が強いみたいです。必見。
なんとも退屈させない盛り沢山な映画です。
原題はフリーキーなんすね。スラッシャー映画の武器がいっぱい出て来ます。
音を立てたらジジイに殺されます。
予測不能なストーリー。ゲットアウトよりこっちの方が好きかも。
原題は「You're Next」