Denkitunes Labo

宅録野郎の8bitゾンビ電気チューンズの音楽と映画とゲームのブログ

2023年観た映画振り返り

もう2023年も終わりですね。

電気チューンズです。

もうすぐ今年も終わりですね。今年はなんだか忙しすぎてろくにクリスマスのツリーも飾っておりません。まあサンタとかいないしまあいいでしょう。

 

さて今回は2023年に私が観た映画をざっと振り返ってみようかと思います。今年はコロナも滅亡したんで映画も行きやすくなり結構観た気がします。話題作も多かったですね。今回は劇場で観た映画限定とします。配信とかまで入れるとキリがないので。それでは行ってみましょう。長くなるとおもいますが、まあ年末年始の暇な時に読んでください。

 

1月公開

イニシェリン島の精霊

これは結構面白かったですね。イニシェリン島という小さな島で島民全員顔見知りみたいなところで、毎日毎日同じバーで仲良くお酒を飲んでいた友達が「もうお前とは関わりたくない、これ以上俺に関わると俺の指を切り落とす」と急に言われてびっくりする話。そんなこと言っても狭い島だから毎日出くわすし、そもそも理由がわからないしで言われた主人公はワケワカメ。背景ではアイルランドの内戦が起こっており、二人の間も内戦のように大変なことになってしまうのか。コリン・ファレルバリー・コーガンがとてもいいです。何故友達は急にそんなことを言い出したのか!というところも面白いです。オススメ。

1月はこれの他にスラムダンク(2回目)やRRRも観に行きました。

 

2月公開

2月はRRRをもう一回観に行ったくらいです。やはり二度見が必要な映画でしたね。

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3月公開

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

思ってた感じとちょっと違いましたが面白かったし泣かされてしまいました。この映画は前に記事書いているのでコチラで。

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フェイブルマンズ

これはめちゃくちゃ良かったです。スピルバーグの凄さをまた垣間見た気がしました。コチラも過去に書いてます。

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シン・仮面ライダー

冒頭20分くらいは「おっ」と思ったんですが、その後はどんどん尻つぼみでイマイチになっていく映画でしたね。その後NHKのドキュメンタリーを観ましたが、最初にちゃんと考えてから映画を作った方がいいんじゃない?と思いました。スタッフもキャストも可哀想でした。面白いところもありますが庵野秀明ファンでないとキツい映画ではないでしょうか。待望の仮面ライダーの監督なんだからもっとちゃんとやってもらいたかったなあ。

 

ノック 終末の訪問者

M・ナイト・シャマラン監督の最新作。ですがちょっと残念な映画。観ている間はグイグイ惹きつけるんですけど、最後まで観ると肩透かしというか、うっちゃりというか、そのまんまというか。まあズッコケます。配信とかで何となく観る分にはまあいいですけど、でもまあつまらなくはないので暇な人は観てもいいと思います。

 

4月公開

ハロウィン THE END

2018年に40年前のオリジナル「ハロウィン」ジョー・カーペンター監督の正統続編として始まった3部作の3作目の完結編です。2作目の「ハロウィン KILLS」はキルズだけあってマイケル無双が見れたりオリジナルのラスト直後のシーンが見れたりして良かったんですが、今回の3作目は、なんで完結編でこれ?って変化球で、そーゆーのは他でやってほしいなあという感想でした。残念。

 

なんかイマイチなのが続いている気もしますが、観ている間は楽しんでるんですよ。観終わって改めて考えを整理すると色々考える訳です。

 

ザ・スーパーマリオ ブラザーズ・ムービー

ゲームの映画化としては大正解で、とても楽しい映画でした。なんせドンキーコングが大活躍するのでそれでもう大満足ですよ。クッパの歌もウケたし。ピーチ姫が攫われるのではなくて弟のルイージが囚われるところが今風なポリコレな設定なんですかね。大ヒットしたし続編もありそうですね。これ観たら絶対ゲームのマリオもやりたくなる!

 

5月公開

岸辺露伴 ルーブルへ行く

ご存知ジョジョの奇妙な冒険のスピンオフ岸辺露伴は動かないの実写ドラマの映画化。NHKでやってましたが、スタンドのビジョンを出さないことで上手いこと実写化していてドラマはなかなか良かったです。映画は原作と大体ストーリーは一緒ですが、ちょっと映画にするには長かった気もしますね。ルーブル美術館でのロケは見応えありますが、その後は狭い倉庫とかが舞台なのでちょっと残念ですね。後、過去回想での若者露伴役の人の演技がちょっとなあ〜って感じでした。黒い絵にまつわる話はうまいことアレンジしてましたが映像で見せる必要はなかったかなあという感想です。なんか普通の絵だったw

 

6月公開

ザ・フラッシュ

これは良かったですよ。ヒットしなかったみたいで残念ですが。一人二役エズラ・ミラーの演技は見応えあります。一人二役なのに同じ人物で年齢が違うというややこしい役柄を見事に演じており、途中から同じ人だということを忘れるほどでした。元々はもっと早く公開されるはずが伸びに伸びて今年公開になってしまったようで、もっと早く公開されていたらスパイダーマン ノーウェイホームより先で、こっちの方が驚きを持って観客に迎えられていたかも。でもそんなサプライズ・キャスト抜きでも面白かったですけどね。超スピードで周りがゆっくりになるんのがジョジョの時止め(ザ・ワールド)みたいだったのも良かったです。

 

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

アニメのスパイダーマンスパイダーバース2作目です。これはもう圧倒的に凄かったです。とにかく映像が凄すぎ!情報量多くてでもカッコ良くて、エラいもん作ったなあという感じですね。1作目のスパイダーバースも当時は凄かったのにそれの遥か上を超えてくるという信じられない偉業です。現場のスタッフは地獄だったらしいですけど。

キャラクターの感情がスクリーンから溢れ出てくるようで素晴らしかったです。今回ほぼ主役のグェンがもう最高でした。3作目に繋ぐ2作目ながらもグェンのストーリーとしてケリキチンとがついており良いところで終わるけど、「うおお!早く続きを観せてくれい」となりました。やっぱり今年はこの映画かなー。

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3作目の公開が待たれますが無理せずでも完璧に仕上げて見せて欲しいですね。

しかし今年は、猫も杓子っもマルチバースマルチバースで、深刻なマルチバース疲れが叫ばれております。若者のマルチバース離れも始まっていますしこのネタはそろそろ限界かもしれませんね。

 

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

何だかんだ劇場で2回観てその後配信を購入して何回も見直すくらいに好きです。吹き替え版の方が印象が良かったかもしれません。昔からインディの声と言えば村井国夫さんですね。何となく評判はイマイチのようですが、私は結構気に入っております。最初の過去編は最高ですし、本編の方もインディが老いてしまって普通の爺さんになってしまっていますが、ヒッチコックの巻き込まれ型冒険映画のようでこれはこれで面白かったですね。改めて観ると藤子F不二雄のオバケのQ太郎の後に書かれた劇画オバQと言った感じですかね?


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前の記事で冒頭のアクションが長いんではないかと書いていましたが、改めて計り直したらそれほどでもなかったです。(クリスタルスカルと同じくらい)シリアスな展開も遠足みたいにゾロゾロ探検するより良かったと思いますね。まあ一番の残念ポイントがラストのクレジットの音楽くらいですかね。デンデケデンで終わらんかい。

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ブギーマン

ハロウィンの2作目のブギーマンとは関係ないティーブンキングの短編の映画化のようです。あまり話題になってなかったですが、可も不可もないけどちゃんと怖いホラーで良かったです。暗闇をうまく描いていました。後半はありきたりになって来ますが、家族のいいハナシもあり、観て良かったなと思える一作でした。ホラー映画はやっぱりいいな。怖いってのは面白い。ブギーマンアメリカの都市伝説的なオバケで押し入れに隠れていて怖いというやつです。

 

7月公開

君たちはどう生きるか

宮崎駿監督の最新作ですね。やはり本家は凄かった。宣伝ゼロ・前知識ゼロで話題作を観るというのもそんなにない体験だったんじゃあないですかね。何の映画かも知らなかったですからね。開けてみれば昔読んだ絵本や昔話のような不思議で不気味で脈略のないファンタジーでした。なかなか今の情報化社会で前情報をこれだけシャットアウトするのは難しいと思いますが、他にもやって欲しいですね。完全シークレットでスピルバーグの映画とか観てみたいです。

 

ミッション:インポッシブル デッドレコニング PARTONE

待望のトム・クルーズ主演の人気シリーズの最新作。1年くらい前からバイクでの崖からジャンプは死ぬほど観ていたので当然驚きはなく、「それ待ち」になってしまった映画でした。それが終わった後は「これ以上のアクションがまだあるのか?」「ない!」という感じで観終わった印象でした。完全に見方を失敗しました。もう一回見直そうにも長いしな。何でスパイアクション映画でここまで長くなるんですかね。とはいえ次回のPARTTWOにも期待しておきましょう。

 

8月公開

トランスフォーマー ビースト覚醒

これは良かったです。トランスフォーマーにもビーストウォーズにも思い入れもなかったですが、やっぱ車やゴリラがロボに変形すればそりゃカッコいいし面白くなるでしょう。今回はトランスフォーマーでお馴染みのマイケル・ベイ監督ではないので観るのに体力もいらないですし、ギラギラのガチャガチャじゃないので気楽に観れました。後半の熱い展開も好きです。吹き替え版で観ましたが、チャラいヤツをオリエンタルラジオの藤森慎吾がやっており、これがハマり役で良かったです。たまに芸人の吹き替えってハマりますよね。

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主役の人もアイドルなんでしょうが、普通の声優の吹き替えとはちょっと違うノリでやっていて意外と良かったですね。しかしこのトランスフォーマーマイケル・ベイ版の前日譚として作られていたと思うのですが繋がるのでしょうか?まあいいけど。

 

MEG ザ・モンスターズ2

出た〜世界一カッコいいハゲ、ジェイソン・ステイサムの最新作!巨大な古代ザメ「メガロドン」とハゲとの闘いを描いた海アクション映画の2作目。今回も盛り沢山でお送りしてくれます。正直前半の海底でのくだりはちょっとタルいですが、後半のバトルは景気が良くてとても良かったです。夏映画って感じでいいですね。ビーチで屋外上映会してビール片手に鑑賞できたら最高ですね。宣伝もライド感覚で楽しめ!って感じでした。中華系の人が死亡フラグバリバリなのに意外と死なないのも良かったです。

 

9月公開

グランツーリスモ

ゲームの実写化ではなく実話の映画化でした。レースゲームの達人がプロレーサーになって大活躍という夢のある話。クライマックスに向けて事実の時系列を歪めてまで盛り上げるというボヘミアン・ラプソディ方式でとても良かったです。熱いぜ。新宿の思い出横丁が出てくるところもポイント高い。やはりストレートなスポ根モノは良い。

 

ミュータントタートルズ ミュータントパニック

一気におさらいしてきてちょっと息切れしてきましたが、大丈夫。今年公開映画のなかでもかなり好きな一本がコレ。

作画といい、キャラクターの魅力といい、世界観といい、わかりやすいストーリーといい全部好みです。後半のニューヨーク市民とのチームプレイはライミ版のスパイダーマン2を思い出させるし熱いです。音楽のトレン・トレズナーのサントラが凄く良くて今年のサントラ大賞をあげようと思います。

最近のアニメについては前にまとめて書いたのでコチラも読んでみてください。

 

コカインベア

飛行機からうっかりコカインを落としてしまいそれを拾い食いした熊さんがキマッてしまってさあ、大変。と言う映画。馬鹿が作ったような話ですが、一応実話を基に作られてます。と言っても実際はコカインを拾い食いした熊さんは死んでたみたいですが。

問題の本編は適度にグロもあり熊さん大暴れが見れますが、思ったよりはインパクトなかったかな。熊さんもそんなにデカい奴じゃないしね。ちょっと勝手に期待し過ぎてしまったかも。これは自宅でビールでもキメながら観るほうがいいような映画かもしれませんね。最近亡くなってしまったレイ・リオッタが悪党役で頑張ってました。

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10月公開

SISU/シス 不死身の男

これは今年の拾い物大賞。第二次大戦終戦直前のフィンランドで金を掘り当てたジジイが、その金を巡ってナチスとツルハシ一本で闘うという映画。予告編がバカっぽくて気になったのですが本編も良かったです。1時間半くらいの映画なのに無駄にチャプター分けしてあってチャプター7くらいまであるのが笑えます。ジジイの不死身ぶりを堪能できる良い映画でした。

 

11月公開

ようやく11月まで来た。

ゴジラ-1.0

ゴジラの特撮は世界レベルでとても良かったのに役者の演技が酷くて微妙な感じでした。特に佐々木蔵之介の演技が良かったって言う人はいないと思います。しかしゴジラが銀座で暴れるシーンは素晴らしくここを観るだけでも元は取れるので観る価値はあります。しかし、ラストの展開がどうもなぁと言う感じもあります。戦後が舞台なのにGHQが影も形も見えないのはどうなの?とは思いました。

 

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

日本が産んだ土着ヒーローでいまだに子供に人気のキャラ、ゲゲゲの鬼太郎。特に期待もせず何となく観に行きましたが、これがとても良かったです。こちらは戦後から復興の日本の裏で踏みつけられていった弱者を間接的に描いておりよく出来ていました。鬼太郎の親父さんお話なんですが、語り部の水木という主人公とのバディモノとしても見れるようになっていて婦女子の人気も掴んでヒットしているようです。冒頭現代の話がちょっとありすぐ昔の話に変わるので「今のくだりいるの?」と、なるんですが、これがいるんですわ。ここは是非観てもらいたい最後まで。

 

トーク・トゥ・ミー

年末だというのにホラー映画は公開されます。オーストラリアの双子のYouTuberが作った映画で大ヒットしたようです。若者の間で密かに#90秒憑依チャレンジと言って霊に取り憑かれた様子を配信するのが流行っており、まるでドラッグをキメるように霊に憑依されて楽しむという世も末な若者がやはり酷い目に遭うというもの。90秒以内なら大丈夫だがそれを過ぎると霊に取り憑かれてしまい危険というものなのですが、案の定90秒超えてしまったりまだ中学生くらいの弟が酷い目に遭ってしまったりとドンドン取り返しのつかないことになっていきます。YouTuberの初監督なので序盤とか雑なわかりにくい構成だったりしますが、本題が始まってからは面白くなっていきます。どん底まで落ちていきつつもラストが気が利いていて、暗い終刀はずがスカッとした後味を感じさせて良かったです。

 

さてさて、ようやく今年劇場で観た映画を総ざらいし終わりました。思ったより大変でしたわ。おまけで劇場では観なかったのですが、Netflixで観た映画を1本ご紹介。

 

ザ・キラー

セブンファイトクラブデビット・フィンチャー監督の最新作。ポスターの感じだといい感じのスリラー映画だと思いますが、意外と違う。

プロの殺し屋で、仕事の哲学を持ち準備万端で計算し尽くした計画のもとに仕事をやってのける男が主人公。これはハードボイルドな殺し屋の物語かあ、と思っていると意外と思ったとおりにいかずにクールな殺し屋が四苦八苦するというシュールなコメディでしたw マイケル・ファスベンダーがカッコいいので騙されますが、基本彼の心の声が聞こえており、どちらかというと孤独のグルメのような味わいのある映画です。ザ・スミスをずっと聴いていたりするので井之頭五郎よりもっと厨二病な感じですけど。今年の年末は孤独のグルメで年越しもいいけど、ザ・キラーで年越しもいいのではないか。そんなことを思わせる映画でした。

 

 

今年も1年お疲れ様でした。

でわでわ。よいお年を。