ホラー映画が好きです。
安全な映画館や自宅で観る恐怖物語はいつの時代も面白いものですよね。
今回紹介する映画は
イット・フォローズ
2014年(日本では2016年)のアメリカ映画で、脚本監督を努めるのはデヴィッド・ロバート・ミッチェルと言う人です。
ホラー映画なんですが少し変わったホラー映画で、殺人鬼が出てくるでもなく幽霊や怪物が襲って来るでもなく、グロは少しだけありますが、そんなでも無いです。
紹介なんで当然ネタバレ無しで紹介していきますね。
この映画の基本的なルールは、
1 SEXでうつる
2 うつると「それ」が来る
3 「それ」に捕まると死ぬ
4 「それ」の移動手段は徒歩のみ
5 「それ」は他の人には見えない
6 他の人にうつせば助かる(でもまだ「それ」は見える)
7 うつしてもうつった人が死ぬとまた戻ってくる
というもの。ルールはシンプルなんで怖さがわかりやすいです。ホラーはわかりやすさが大事ですね。
そうなんです。
ジョジョの自動追尾型スタンドみたいなんです。シンプルな奴ほど強いってジョジョでも言ってましたからねぇ。
まあ何が怖いかと言うと、この「それ」はすごい自然にやって来るところ。なんせ徒歩ですから。見た目も人間と同じだし(全裸の時もありますがw)あまりに自然なんでこっちも油断する訳ですよ、「あれこれ危ないんじゃね?」と気付いた時にはもう至近距離。いやん。
あえて「それ」と書いているのは他のホラー映画のピエロとごっちゃになるからです。(ちなみにこっちの「IT」もいずれオススメしたい)
なんでだんだんこっちも警戒心を高まらせて観るようになり、画面の隅々まで怪しいやつを探してしまうのです。だって油断しててビックリするのって一番嫌じゃないですか。もう緊張感ハンパないです。観客参加型です。
まあ相手は徒歩なんで早く気付けばもちろん逃げれるのですが、なかなか人間24時間警戒できませんよね。これヒロインはまだ学生だからいいけど就職して会社勤めになったらどーすんの?事務仕事なんかで机に座りっぱだったらもうおしまいですわ。営業だな。営業で全国を、駆け巡るしかない。と、いらぬ心配までしてしまいます。続編があったら是非社会人編をw とかいらぬ妄想してしまうのも楽しいですよね。
あとこの映画他にも少し変わっていて、現代の話っぽいのに、テレビがやたら古いブラウン管のテレビで白黒の古い映画をやっていたり、家具とかもなんか古めかしい感じなのに、友達の女の子はコンパクトみたいな端末で電子書籍を読んでると言う謎設定。後ほとんど大人が出てこない!
なんなんでしょうかねぇ?
色々と謎が多くて考察が捗りそうな映画でもありますね。そもそも「それ」の正体とは一体…。SEXしてうつるのでHIVのメタファーなんかなと思いつつも、「でもうつして治るものでもないしな」と考察が止まりません。
監督もこの辺ははっきり明言しておらず、「色々な解釈があっていいんじゃない?」とニヤニヤしてるらしい(←私の思い込み
何かが歩いてゆっくり襲って来る…そんな一風変わったホラー映画をこんな秋の夜長に鑑賞するのも悪くないんじゃあないですかね。
今ならHuluで観れますよ。
でわでわ