Denkitunes Labo

宅録野郎の8bitゾンビ電気チューンズの音楽と映画とゲームのブログ

MCUは映画なのか問題について

はい電気チューンズです。

 

今回は最近気になっている問題

MCUマーベル・シネマティック・ユニバース)は映画と呼べるのか問題について考えてみたいと思います。

MCUとはアメコミのマーベルコミックに出てくるヒーローを映像化したもので、2008年のアイアンマンから始まり今のところ33作作られているシリーズです。基本的に劇場で公開されているのですが、最近はDisney+と言うサブスクのみで観れるTVドラマシリーズも含まれているようです。

 

TVドラマも含まれているからもう映画シリーズとは言えないだろうというところですが、最初の頃はまだ、作品1本ずつでまあ成り立っていたのですが、キャプテン・アメリカの3作目「シビル・ウォー」あたりから、普通の映画三部作の完結編であれば何かしら主人公や物語にケリがついて終わるもののはずが、話がまるで終わらず、むしろこの後どうなんの?みたいなラストで、これを1本の作品として評価するのはとても難しい感じになっているような気がしました。

キャプテン・アメリカだけ三作観ても全然観終わった感がないのはいかがなものか。

 

これ以降MCUは1本観るのに予習がいるようになっていきます。一番顕著な例としてはMCUスパイダーマンがあるのですが、まずこのスパイダーマンの初登場は先ほどのキャプテン・アメリカ3のシビル・ウォーで、スパイダーマンの一作目「ホーム・カミング」には当たり前のようにアイアンマンが出て来ますし、スパイダーマンの2作目「フォー・フロム・ホーム」については、その前にアベンジャーズ「インフィニティー・ウォー」「エンドゲーム」を観ている前提で話が進んでいきますし、スパイダーマン3作目「ノー・ウェイ・ホーム」になると、更にドクター・ストレンジと言うおっさんが重要に絡んでくるのでドクター・ストレンジを観ておいた方がいいですし、過去に公開されたスパイダーマン映画のスパイダーマン1、2、3」アメイジングスパイダーマン1、2」ヴィランが再登場するのでこの辺も観て予習する必要があるというなんとも複雑で大変なことになっております。

スパイダーマン三部作を見るだけのつもりが、ちゃんと流れを理解するにはこれだけ他の作品を観ることが前提となって来ますと、ますます作品を一本一本評価するのが難しいと思う訳です。

 

更に最近になると、TVドラマシリーズも観ないといけなくなってくるので、劇場公開の作品だけ追いかけていてもダメになってくるという大変なことになっています。例えばこの前のドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・ザ・マッドネスも主要キャラとしてワンダと言う人が出てくるのですが、この人の現状を理解しておくにはTVシリーズ「ワンダビジョン」を観る必要がありますし、そもそもワンダのキャラを知っておくにはアベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」「インフィニティー・ウォー」「エンドゲーム」を観ておかなければいけないので、なんだかもうもういいよと言う気分になって来ます。MCUを「よおーし今日から観るぞ!」て言う人に対して、途中参入がかなり難しいシリーズになっていると言わざるを得ないでしょう。

 

 

私の持論としては映画は作品単独で成立している必要があると思っています。続編がある場合でも、ちゃんとそのシリーズ(例えば三部作)できちんと始まりから終わりまでが描かれていれば、それは映画として成り立っていますし、作品として評価ができると思います。

映画でわからない部分は小説やコミック版を読まなければいけないとか言語道断ですわ。

他の作品を観ておかないと、その作品をちゃんと理解できず評価できないものは、果たして映画と呼べるのでしょうか?映画館でやっていれば映画だろうと言う意見もあると思いますが、私は必ずしもそうではないと思っています。それは映画ではなくて劇場版と言うことではないでしょうか。

 

 

同じような傾向で、日本のアニメの映画がありますが、TVシリーズでやっていた作品の映画版ですが、これがTVシリーズを観ていなくても独立して成り立っていればそれは映画と呼んで差し支えないと思いますが、TVシリーズの直接の続きが描かれているものは、それは映画ではなく、ただの劇場版であると言えるのではないでしょうか。

近年記録的なヒットをし、日本映画史上最大のヒットと言われた鬼滅の刃 無限列車編」TVアニメの鬼滅の刃の続きを劇場でやったと言うものなので、やはりこれは映画とは呼べないんじゃあないかと思います。

これが先にTVシリーズをダイジェスト的でもまとめた映画をやっていて、映画だけでも成り立つようにしていれば、映画と言っても成り立っているのでOKなんですけどね。

 

ちなみに「呪術廻戦」の映画はTVシリーズの前日譚を描いており、独立して成り立っているので映画と呼べると思います。まあ、最後の方に続きを仄めかしているのがちょっとMCUみたいで微妙ですけどね。

古いですけどガンダムファーストガンダムね)の三部作もTVのダイジェストながらも、映画だけできちんと成り立っているのでこれも映画だと言うことです。

 

そもそも最近の映画はなんでも長ーいものが増えていて、2時間じゃあ治らない映画が増えて来ているのも気になりますね。2時間どころか、最初から続編ありきで、一本目がきちんと終わっていない映画とかもイライラします。きちんと終わった上でまだ続くならいいのですが、この前やっていた「DUNE 砂の惑星も、散々3時間近くクソ長いモン見せられて最後に「お楽しみはこれからよ」とか言って続きは続編で!みたいに終わると、物語の起承転結はどこに行ったんじゃあ!!と瓦の一枚や二枚叩き割ってしまいそうになります。

 

まあ今回はちょっと真面目にMCUとかについて考えてみるの巻でした。

とはいえ映画とは呼べないかもしれませんが、新しいエンタメとしてのMCUはとても面白いと思いますので、引き続き頑張ってMCUを追っかけようと思います。ちなみに最近今更ながら「ブラック・ウィドウ」を観ましたがメッチャ面白かったです。

 

 

 

 

でわでわ。

 

 

 

 

今やMCUを追いかけるためには入らずには不可能なDisney+。ここでしか見れないドラマシリーズもあるのでMCU好きな人は必入です。

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