ハロにちわ電気チューンズです。
最近なんだか新型コロナウイルスとかで世間は大騒ぎですね。
軒並みイベントも中止になっているようで困りますね。
早く小林製薬さんが、「イチコロナ」みたいなのを出して収束してもらいたいですね。「コロナオール」とかね。
さて、最近新しい映画の感想ばかり書いていたので、今回は一気に1974年公開の映画に遡ってご紹介しましょう。
トビー・フーパー監督
原題が「Texas Chainsaw Massacre テキサス電ノコ大虐殺」です。
この映画こそ現代ホラー映画の金字塔にして原点!
とてつもなく怖い映画です。これはホントもう怖い。嫌になっちゃうくらい怖い。
ストーリーはと言うと、若者5人が里帰りも兼ねてテキサスのオースティンと言う田舎に来るのですが、うっかり入ってしまった家がとんでもなく恐ろしい殺人一家の家で、チェーンソーを持った大男に襲われて大変な事に!と言うお話です。
とにかくこの家に入ってからはジェットコースターの如く恐怖のライドがラストシーンまで一気に駆け抜けて行っちゃいます。
このチェーンソー大男、レザーフェイスが無茶苦茶怖い。
メチャクチャデカいうえに、顔には誰かから剥いだであろう人の皮を被りハンマーやチェーンソーを振りかざして襲ってくる訳だからもう大変です。
この映画以降ホラー映画の殺人鬼と言えばマスク被らんと世間に顔出し出来ない!とばかりにみんなマスクをする様になりました。「ハロウィン」のマイケル・マイヤーズや「13日の金曜日」のジェイソン・ボービーズ」などが有名ですね。
でも意外とこのレザーフェイスさんオシャレな一面もあって、ちゃんとお料理する時はエプロンしてお母さんみたいなマスクをしたり、食事の時はちょっと化粧したよそ行きマスクにしたりとマスクを被り分けていたりします。
また、次々と無軌道な若者が家に入ってくるものだからその度に処理する訳ですが、多分いつもは田舎なんで人なんかめったに訪ねて来ないんでしょうね。「今日は何なんだ次から次へと…」とちょっとうんざりしちゃうとことかちょっとユーモラスなところもあります。
レザー「なんて日だ……」
が、ほとんどのシーンがとてつもなく怖かったり不穏だったりするので、こんなユーモアなんぞに初見で気づくことはほぼないです…
それもこの家は一家で住んでいるので他にも家族がいます。コックと言われるオッサンや、ヒッチハイカーと言うハイテンションな変人、後グランパと言うジーさん。
ヒロインはこんな奴らの晩餐に(無理やり)招かれてしまうのですが、もうここは地獄!生き地獄!一思いに殺してクレメンス。
このシーンが映画史に残る最悪の食卓シーンですね。
そもそも人んちの食卓ってなんか気まずいじゃないですか、ご飯もちょっと苦手なものあっても残せないし、家族の会話もその家族でしか通じない会話があったりして「早く帰りて〜」と思いますよね。そんな人んちの食卓を最大限にパワーアップしてみせたのがこの晩餐シーンだと思います。
後、この映画で特徴的なのはスプラッタ映画の元祖だと思われがちですが、グロシーンどころか血もそんなに映りません。血飛沫とかも無いです。
直接にはグロを映さずに恐怖や痛みを観客に感じさせるこの演出力が素晴らしいです。もちろん役者の熱演もあるんでしょうが。
こーんなフックにグサーっと吊るされちゃうんだから写真だけでも死ねるね。
しかしこの映画。ただ怖いだけではない!映像が素晴らしく美しいのです!その芸術性はマスターフィルムがニューヨーク近代美術館に永久保存されるほどなのです!
16mmフィルムで撮影されているためフィルムの粒子が荒く、一切BGMも使われていないためドキュメンタリー映画のような映像がより恐怖と緊張感が生まれています。(不気味SEは多用されてますけどね)
こーんな美しい映像が盛り沢山!
こちらの公開40周年記念版の予告編を見てもらえばよりこの映画の凄さがわかります。 どうやったらこんな映像が撮れるのか。
ちなみにこっちはオリジナル版の予告編。タブ・フーパーになってますw
悪魔のいけにえ 国内版日本語予告編 The Texas Chain Saw Massacre
つーかこえーよ。予告で既にこえーよ。こんなん失神者出るわ。
そんな訳で最強に怖いホラー映画だけど、映画としても最強にスゴい映画「悪魔のいけにえ」!!観ていない人は死ぬ前に観てからいけにえになって死にましょう。
でわでわ。
Blu-rayでキレイになったレザーを御覧ください 。