Denkitunes Labo

宅録野郎の8bitゾンビ電気チューンズの音楽と映画とゲームのブログ

映画「恐怖の報酬」を紹介

おはようございます。ご無沙汰しております電気チューンズです。

 

もうずっとコロナ禍な上に仕事も忙しくてやる気も出なくてしばらく更新していませんでしたが、これじゃイカンと更新します。

本当は本日(2021年9月18日)キャンプに行く予定でしたが、緊急事態宣言のため予約したキャンプ場が閉鎖しているうえに、当たり前のように台風が来て今回もキャンプはお流れです。

予約したキャンプ場はコチラ

inagasaki.world.coocan.jp

一体いつになったらここでキャンプできるのでしょうか?普通3回予約して3回ともキャンセルになるとかあり得るのでしょうか。

過去のキャンプキャンセル記事シリーズがコチラ

 

denkitunes.hatenablog.com

denkitunes.hatenablog.com

 

まあ気を取りの直して、むしろ気をしっかり持つためにもここは映画をご紹介。

 

ウィリアム・フリードキン監督

恐怖の報酬

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見てくださいこのポスターのインパクト。もうこの時点でヤヴァイw

この映画は、1953年のフランス映画「恐怖の報酬」のリメイクとして制作されており、メガホンを取ったフリードキン監督は、エクソシスト」「フレンチ・コネクションなどで超有名です。

 

もともとの1953年版はアンリ=ジュルジュ・クルーゾー監督イブ・モンタンなんかが出ている名作で、モノクロ映画です。

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オリジナル版はむかーしNHKBSかなんかで観ていましたが、今回はフリードキン監督版を最近初めて観たので、コチラを中心にご紹介していきます。

こちらの公開が1977年ですが、最近2013年に「オリジナル完全版」(ディレクターズカット版てやつ)として改めて公開されソフトも発売されております。

 

さて、映画のあらすじですが、南米の犯罪者やならず者が集まる吹き溜まりのような田舎町から300マイル離れた油田で火災が発生!油田の火災を消化するためには、大量の爆薬の爆発で消すしかない!となります。

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そのためには300マイル離れた油田へトラックでニトログリセリンを運ばなければならない。そのミッションの報酬は1万ドル!トラック運転手には多額の報酬に釣られた訳アリな男4人が選ばれます。

しかしニトログリセリンは少しの衝撃でも爆発してしまうので、果たして道なき道のジャングルを通り抜け、無事油田までニトロを運ぶことができるのか!

 

まあ、そんな話です。

とにかくこの映画、積み荷のニトロがいつ爆発するのかがもう超絶ハラハラドキドキでとんでもないサスペンスを生んでおります。

同じニトロでもワイスピとは用途が違いますね!

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特に映画ポスターにもあるような歩くのも憚られる吊橋を渡ろうってんだからもう、絵的にも無理だろうという絶望的なスリルに満ちております。

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↑この吊橋シーンだけでもとが取れます。

4人の男達のうちの一人ドミンゲスを演じるのがロイ・シャイダー。決してイケメンではないですが、味のある顔と男気あふれる演技が素晴らしい役者さんですね。もう亡くなってしまいましたが、スピルバーグ監督の元祖サメ映画ジョーズやがフレンチ・コネクションでのジーン・ハックマンの相棒役などが有名ですかね。

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先に上げたような恐怖の吊橋渡り倒木爆破ミッション盗賊(ゲリラ)の襲撃など次々と難関が襲いかかってきますが、そもそもガタガタ道を走っているだけでも怖いのに勘弁してよって気分にさせられますね。

1万ドルは積荷を運んだことの報酬ではなく、この恐怖に打ち勝ったことへの報酬なのだ!果たして男達を待っている報酬とは!!

 

ね、面白そうでしょ。

でも意外と油田が爆発するまでが結構長くて、前半はちょっと退屈かも。そこで訳アリな男達がどうしてこの田舎町へ流れ着いたのかがたっぷりと描かれているので、ちゃんと観ておかないと駄目なんですけどね。

 

この映画は美術が素晴らしく、男達が乗るトラックや街のタクシーなんかのオンボロさ加減がスゴくて、本当に何10年も放置されてたり経年したような、これちゃんと走るの?というオンボロ感が素晴らしいです。

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↑見てくださいこの面構え!最高でしょ?

 

恐怖の吊橋も、まあ映画なんで実際は丈夫に作られてるんでしょうけど、どう見てもすぐ壊れそうにしか見えない。撮影中にスタッフ死んでんじゃねーかと本気で心配になります。よくまあここまでやるな!と

また、どことは言えませんが当然爆発シーンもある訳で、その迫力と臨場感も半端ないです。こっちもスタッフやスタントマン死んでんじゃねーかと心配しちゃいます。

CGも勿論いいんですけど、この時代の本物を使った映像(合成とかは使っているんだろうだけど)の迫力は観る者を圧倒せざるを得ないですね。

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↑監督もすべて本物と言ってます

ちなみに前半で爆破テロが起こるシーンを撮影中に、本当にロケ近所でテロがありそれを撮影したので、あのシーンは本物の迫力なんだぜと監督は言っていたようです。き、鬼畜…w

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音楽がドイツのプログレ・バンドのタンジェリン・ドリームなんですが、この地獄めぐりみたいな映画に不思議とピッタリ合っていて、流石「エクソシスト」にマイク・オールドフィールド起用したフリードキン監督ですね。プログレ好きなんすかね。

 

ところで、この映画のオリジナル版「恐怖の報酬」も実はメチャクチャ面白く、フリードキン版とは違ってモノクロ映像のコントラストが恐怖を煽っていたり、ジャングルでなく岩場がメインなのでもっと乾いた無情さが描かれている印象です。そしてこっちもメチャクチャハラハラします。

特にオイルまみれになってしまうところは、モノクロ映像のために、なんともおどろおどろしいシーンになっていてトラウマ級です。

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両作に共通しているのが、どちらも油田火災が起きるまでが長い!あの街の閉鎖感、抜け出せない感を感じさせるためなんだろうけど。

昔この映画を薦める時は「序盤30分は飛ばしていい」と言っていた私ですが、駄目ですよ。ちゃんと観ないと。

 

とにかくどっちも面白いのでどちらもおすすめです。ラストも違うし設定だけ一緒って感じですかね。

 

オリジナル版は今ならアマゾンプライムビデオで観ることが出来ます。フリードキン版はソフトか配信を買って観てください。

 

ちなみにオリジナル版の役名でマリオとルイジって人が出てきます。それもルイジは帽子でヒゲだったりします。マリオブラザーズがここからとったのかは不明です。

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そんな訳でとってもハラハラドキドキできる映画「恐怖の報酬」はオリジナル版もリメイクのフリードキン版も、どちらもおすすめです!

 

 

でわでわ。

 

 

 

 

予告編はコチラ


www.youtube.com

 

観たい人はコチラを是非。今の映画じゃなかなか観られない迫力とスリルが味わえます。

 

こちらはオリジナル版。アマプラでも観れますが。