どうもこんにちは電気チューンズです。
どうぶつの森をやってスローライフを送っているところですが、今回はまたホラー映画をご紹介しましょう。
今回はこの前紹介した「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」から始まった、ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ三部作の2作目
ゾンビ
をご紹介します。
これも40年以上前の映画なんでネタバレをたっぷり含みますのでご注意ください。
もくじ
ゾンビ三部作
「ゾンビ」
なんともストレートなタイトルですね。日本題ですけど。
ゾンビの原題は「ドーン・オブ・ザ・デッド」(死者の夜明け)で、3作目の死霊のえじきの原題は「デイ・オブ・ザ・デッド」(死者の日)と言いまして、要は、
「ナイト〜」で死者の夜が始まり、「ゾンビ」で死者の夜明けが来て、「〜えじき」で死者の昼間もしくは死者の日になると言う訳です。だんだんと人類よりも死者の方が幅をきかせてくる事がわかるわけですね。この3タイトルだけでも人類が滅んでいく絶望的なストーリーが浮かぶと思います。
ちなみに1作目の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のご紹介はコチラ
「ゾンビ」予告編
それでわゾンビをご紹介。
三部作と言っても登場人物や舞台に共通するところはなく、あくまで単独の物語として成立しています。
ゾンビあらすじ
「ナイト〜」で原因不明なまま発生したゾンビはどうやらアメリカ中に広まり社会は混乱を極めております。死者がどんどん蘇って来て収拾がつかなくなっています。
テレビ局で働くヒロイン(フラン)とその彼氏(スティーブン)、彼氏の友達の軍人さん(ロジャー)と軍人さんの仲間(ピーター)4人でテレビ局のヘリコプターに乗って安全な場所を探して飛び立ちます。
フラン(ゲイラン・ロス)
スティーブン(デビット・エンゲ)
軍人さん2人組 ピーター(ケン・フォリー)とロジャー(スコット・H・ライニガー)
ヘリから地上を見ると、自警団を結成した民間人がゾンビを遊び半分で殺してまわっており、秩序がかなり失われているようです。
ヘリの燃料が減って来たところへ巨大なショッピングモールを発見。今で言うイオンモールみたいなもんですね。
コチラはイオンモール幕張新都心店↑ ここまでデカくないかw
4人はそこへとりあえずモールへ避難します。
しかし、ゾンビ達は生前の記憶が微かに残っているようで、つい用もなくモールに集まってしまうんですね。死んでも人間行くとこ変わりません。
モールの中にもゾンビは大量にいましたが、なんとか隔離に成功し安全を確保します。
こんな坊さんゾンビに襲われたりもしますがね
ところが!その途中に軍人さんのロジャーが舐めプしすぎたためゾンビに噛まれてしまいゾンビ化してしまいます。
「俺が死んだらゾンビになる前に撃ってくれ」と定番のやつ(これが元祖かも)言うのでロジャーは約束通りちょっとなって来たな〜ってところで殺してあげます。義理人情。
残った3人は悲しみに暮れることもなく、モール生活を謳歌していきます。
これがとても楽しそう!考えてみてください。イオンにあるモノ全て自分のものなんですよ!家電も服も食べ物も酒も!もちろん銃も!(流石アメリカやな)
こんなの楽しいに決まってるわ!
がっ!やはり楽しいことは続かない。つーかこのままで終わったら映画が盛り上がらない!ちょっと平和なシーンでダレて来たな〜っと思っていると!
双眼鏡でモールを見つけた暴走族aka野盗が待ってましたと登場!
物語は一転ヒャッハー軍団の襲撃編に突入します!
折角築いた秩序が〜っと、安全地帯を隔ていたガラス戸やその他バリケードをガンガン壊してヒャッハー達は大暴れします。なんだったら特殊メークアップのトム・サビーニまで大暴れします。
トムさんノリノリですwww
暴走族VS主人公達VSゾンビの三すくみ乱戦になり、もうモールの中はしっちゃかめっちゃか。ゾンビは要は自然災害みたいなもんで上手くやれば大丈夫なところもあるのですが、やっぱり平和を脅かすのは人間なんですね〜。
そもそもアメリカなんてアメリカ軍がいる訳で、ゾンビが発生したってそう簡単にはやられないと思うのですね。映画では描かれませんが、恐らく人間同士のイザコザや潰し合いなるものがあって徐々にゾンビに侵略されていったのではないかと私は思います。
暴走族は何だかんだでゾンビにみんなやられてしまい(やはりイキってても数には勝てないの)ますが、モールの秩序は崩壊します。その混乱の中で遂に彼氏のスティーブンもゾンビに噛まれてしまいます。
こんな感じでエレベーターに押しかけられたらもう無理なんですね〜
スティーブンゾンビは生前の記憶で恋人のフランの元へ向かいます。ゾンビをいっぱい引き連れてwww
ヘリの操縦が出来るフランを逃がし、何となく絶望した軍人さんロジャーはゾンビを迎え撃ちつつ、絶望して自害しようとします。
が、特攻野郎Aチームみたいな音楽と共に急に気が変わったロジャーはギリギリでヘリに乗り込み、2人はヘリでモールを後にするのでした。
終わり!!
感想・解説
昔子供の時に観た時は、子供心にも「えっこれ全然解決してないぢゃん!」とビックリしたものです。
普通の映画は何らかの解決があって、ゾンビが滅びるとか、軍に助けられるとか、あるもんですが、この映画は燃料切れのヘリで飛び立つところで終わり!ってところが驚きますね。と、同時に世界の終わり感がズシーンと響いて来て何とも言えない気分になりました。(しかし不快ではない)
エンドクレジットでは、モールの陽気な音楽と彷徨うゾンビ達が延々と映されて終わるのです。
いずれ世界中がこうなってしまうかの様な終末感が凄いのですが、陽気な音楽と彷徨うゾンビ達を見ていると、いっそゾンビ側に行った方が楽なんでわ無いかと思ってしまいます。その時はあんまりボロボロに噛まれない、甘噛みくらいでゾンビになっときたいですね。
結局この「ゾンビ」はそんなに怖くないんです。今見ると特殊メイクもそんなでもないし。
(一部頭が吹っ飛ぶすごいシーンもありますが)
音楽もゴブリンの怖いんだかノリがいいんだかわからない音楽のせいで怖さより終末期の世界観を前面に押し出している感じです。
ゾンビに噛まれそう!危なーい!ってスリルはありますが、ゾンビは基本ノロノロしているし知能低いしで舐めプせずに気を付ければ大丈夫感があるので、怖いというより、いかにこのゾンビが溢れる世界でサバイブしていくか、自分ならどうするかを考えながら観るのが面白い映画です。
少なくともこの映画を観た人は、もしゾンビが発生したら避難所や病気にではなくイオンに避難するでしょう。
つまり
ゾンビが出たらイオンに逃げろ!
そんな映画です。
でわでわ。
ゾンビを語る上で外せない必須の名作です。
コチラはリメイク。300やウォッチメンのザック・スナイダーの出世作です。リメイクながら原作の面白い要素を使いつつ独自展開でこれはこれで面白いです。おすすめ。