映画「ゲーム」のレビュー（ネタバレあり）

今日は少し昔の映画ですが紹介しましょうかね。

1997年公開のデヴィッド・フィンチャー監督、マイケル・ダグラス主演の

ゲーム

です。あとショーン・ペンも出てます。

f:id:denkitunes:20181113185049j:image

このBlu-rayの日本盤が未だ出ていなくてDVDも廃盤なのかクソ高い値段になっていたんですが、最近俺たちのNetflixが配信してくれまして、ひっさびさに観ることが出来たので、今日はこの映画をご紹介しましょう。

今や世界的な監督になったデヴィッド・フィンチャーが名作「セブン」と「ファイトクラブ」の間に撮ったこの作品。この二作品に隠れてしまっていますが、

これがまあまあ面白いですよ。

へ？オススメなのにまあまあ面白い止まり？？

と思うでしょうが、私も昔観た時は先の読めない展開、どんでん返しに次ぐどんでん返し、マイケル・ダグラスの名演技で大変満足した記憶があったんですが、今回改めて観たら

いくらなんでも無理があんだろ

と、思ってしまいました。

隠れた名作を紹介しようと思っていたのですが、なんか記憶違いだったみたいですw

でも、そこそこは面白いですよ。まあまあ。

・・・・・・。

一応ストーリーを紹介しますと、

投資家で大金持ちのニコラス・オートン（マイケル・ダグラス）は、なかなかのクソ野郎で皆んなに嫌われており、48歳の誕生日を迎えた日、弟のコンラッド（ショーン・ペン）が現れ、お祝いに「CRS」という会社が提供する謎の「ゲーム」に参加できるというカードをプレゼントされます。

半笑いで会社に登録してゲームに参加してみた彼だったが、次々と奇妙な事件に見舞われて何がホントで何がウソかわからなくなり、どんどん彼の精神的なバランスは崩れていくのです。

そして次々と突っ込みどころ満載でお送りされ、ラストに大どんでん返し〜となるんですが・・・。

・・・ここからネタバレしますが、20年も前の映画なんでいいですかね？観てない人は初見は面白いと思うのでここから先は観てから読んで下さい。これ読んでからだと確実に面白くなくなります。まあ違う意味で面白いかもしれませんが。

〈ネタバレ〉

あまりに酷い目にあいまくったせいで（銃撃されたうえに車ごと川におとされたり、メキシコに箱詰めで捨てられたりしてますからねw）ホントとウソが訳分からなくなったニコラスは、CRSの人達が「これはみんなお芝居なのよ〜（汗）その銃は本物よ〜（汗）」と言っても信じず、びっくりパーティのようにシャンパン持って「ハッピーバースデー🎵」と扉から出て来る弟を銃で撃っちゃいます。

現場は凍りつき、弟は死にます。

今までがやっぱりゲームだったことがわかり、弟を殺してしまったニコラスはショックでビルの屋上から飛び降り自殺しちゃいます。

が、飛び降りた先には巨大なクッションがあってニコラスは無傷。さっき撃たれた弟が来て「ここまでがゲームでした〜」ハイ！どっきりだ〜いせ〜こ〜！！

・・・って！

これ普通にブチギレるでしょうwww

しかしニコラスはブチギレる事もなく、今までの自分の畜生ぶりを謝罪し、いい奴に生まれ変わるのでした。めでたしめでたしwww

・・・う〜ん。昔観た時はこのオチが凄い！騙された！傑作！ってなったんですけどね〜。

途中からラストまでちょっと酷い目に遭いすぎて、ラストで全部お芝居でしたーって言われても…

これが「フォーリグ・ダウン」のマイケル・ダグラスだったらロケランで皆殺しですよ！

とはいえ、オチまでの謎が謎を呼ぶ展開はハラハラするし、マイケル・ダグラスは「あんたホント金と権力に溺れたクソ野郎演じさせたら天才だな」と、思える演技は見応えあるのでクソ映画とはならないのですが、まあ、オチでね…。

2度見ると新たな発見があって面白い映画もありますが、これは・・・。

ラストでよくあんなに騙された女を食事に誘うなダグラスよ。